臨死体験をした人たちに共通しているのは、体を離れ空中から自分や周囲の人を観察するだけでなく、思った瞬間にあらゆる場所、時間、次元へと同時に存在することができるということのようです。

また究極的には生命の源・母なる光に遭遇し、これ以上無い安らぎの中、その光と同化してしまいたいと思うのだそうです。

この光に出会い、生還した人たちは必ず何らかの「超能力」を身に着けて帰ってくるという報告も多数されています。

そしてこの臨死体験と同じ経験を可能とするのが、瞑想の力だそうです。

瞑想にそれだけの力があるんだということを知り、驚くとともに、そういえばと少し思い当たる節がありました。

幽体離脱や様々な次元に移動するなどというびっくりなものではありませんが、ひとつだけ「これは瞑想の力かもしれない。」と思ったことがあります。

というか、それ以外に理由を思いつかなかったというのが正確なところです。

それは何かというと、長年苦しんでいた「花粉症」がぴったりと治まってしまったということなんです。

花粉症を経験した事のある人であれば、それがどれくらい苦しいかご存知かと思いますが、私の場合、大人になってある時期に急に発症したんです。

それまで、春になると花粉で苦しんでいる人をニュースなどで見ながら、しかし全く他人事でした。

たぶん生まれつきの何か原因があるのだろう。

だって、自分はまったく花粉症には縁がないし。

そしてある時、急にこのとんでもない苦しい症状が始まったんです。

目が開けられなくなり、鼻水や咳が止まらず、夜になると決まって肺が苦しくなり、鼻が詰まって息ができずなかなか眠れない。

元来薬などはあまり取らず、放っておけばそのうち治るでしょうタイプの人間なので、熱が出ても寝て治すようなことをしていましたが、この花粉症には本当に苦しまされました。

それからというもの、毎年、部屋の中にいても体調に異変が始まり「ああ、また花粉症の時期だ」と気付くようになりました。

発熱で1日2日はふらふらとなり、その後数ヶ月間は朦朧としていました。

花粉症になってある年、一度日本に帰国した事があるのですが、その年は特にスギ花粉がひどい年だったようで、日本国民全員がマスクをしているのではないかと驚きました。

それも超ハイテクなマスクでびっくり。

私はと言えば、日本についた瞬間強烈な頭痛、発熱、めまい、そして目と鼻・のどがまったく機能しなくなり、流石に薬を買ってガブガブと飲んだのを覚えています。

体全身を包んでくれる防御服が欲しいと思ったほどです。

こうやって始まった花粉症とは毎年数ヶ月付き合うことになったのですが、起きている間だけでなく、夜に眠れないというダブルパンチには降参状態でした。

さて、数年経ってからの事。

花粉症とは全く関係はありませんが、私は精神的な苦しみから解放されるために、見よう見まねで瞑想をはじめました。

最初は朝シャワーを浴びた後、鏡の前に立ち、目を閉じじっと心の中を探るということから始めました。

何をどうすれば良いかは分かりませんでしたが、毎日確実に時間を取って、目を閉じて心と対話する。

あるいは心の中をゼロにするという努力をしました。

同時に、息を大きく吐き出しお腹をぐーんと引っ込めて10秒ほど我慢するということもやっていました。

何かで読んだ本の中に、この方法は気になるお腹の肉を減らし、ウエストを引き締めるというので、ついでにということで呼吸法と一緒にやってました。

朝からポカンと忘れる時もあったのですが、ほぼ毎日鏡の前に仁王立ちして瞑想をやっていました。

特に何かの結果が目に見えて出てくるということはありませんでしたが、あせらず続けました。

こうして瞑想は、歯磨きや顔を洗う事と同じような日常的な習慣となりました。

1年も過ぎた頃でしょうか。

ある時、「あれっ？！」っと思ったことがあるんです。

そう、毎年苦しんでいた花粉症の症状が、これまでの「恐竜サイズ」から「小さい子犬」程度のサイズに変わっていたんです。

まだ花粉症の症状は出ているのですが、あまり気にならない程度で収まっていたんです。

これにはびっくり。

症状も軽く目も鼻もそしてのども快適で、また発熱もなくなりました。

翌年はほとんどなくなり、そして今では完全に症状が消えてしまっているんです。

自分の生活の中で何を変えたかといろいろと考えてみたのですが、健康のために特に始めたことも習慣を変えたこともなく、花粉症のための予防もやったことがありません。

唯一、生活の中に新たに加えたものが「瞑想」だったんです。

これって瞑想のおかげ？

はっきりした事はわかりません。

が、それ以外に私の生活の中で何も変わっていないのであれば、瞑想のおかげだろうという結論になったわけです。

私は瞑想で幽体離脱を経験してみたいと思っています。

シャーリー・マクレーンの「Out On A Lim」の中に出てくるような、瞑想中に空高く舞い上がり、遠くから地球を眺めてみたいと願っています。

そして究極の光の存在に会いたいとも願っています。

ということで、毎朝コツコツ、瞑想やってます。

ではでは！