Miracle 四次元

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かなり前になりますが、長崎のアンデルセンという喫茶店を訪問したことがあります。

四次元パーラーの名が示すとおり、三次元では不可能と思われる数々の超能力の技をマスターが目の前で披露してくれます。

日本へ帰省した時に、家族からアンデルセンの事を聞き興味を持ちました。

なんでもマスターは魔術師のような人で、目の前でありとあらゆる超能力を見せてくれるとか。

訪問した人の名前も分かれば、誰が来るかも決まっており、またその人の未来も分かるというのです。

当時取り組んでいたビジネスで野心を抱いておりましたので、それが叶うかどうかということを確認したくて行ったというのが本音のところです。

同じような気持ちで訪問された人は、きっと山ほどいらっしゃるのではないでしょうか。

マスターの驚くような超能力に関しては記事になっていますのでそちらに譲りましょう。

ネットを調べると山ほどの情報が出てきます。

まだご存知ない方は調べてみてください。

「長崎 アンデルセン 四次元パーラー」等の言葉で検索すると体験談を多数読むことができます。

さて、訪問した時の事。

私はとても不思議な体験をしました。

じゃんけんをして勝ち残った人が紙に絵を描くチャンスが与えられるのですが、その書いた絵とまったく同じ絵が、マスターが封をした封筒の中から出てくるというのがあったんです。

マスターは朝のうちにその日の未来へ行き、誰が選ばれてどんな絵を描くのかを見てくるのだそうです。

描いている人の後ろに立ち、肩越しに絵を確認して同じ絵を描いておくそうです。

そしてその絵を封筒に入れ、封をして当人のご来店を待つ。

信じられますか?

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当日の話しに戻ります。

すでに山ほどの超能力で、あいた口がふさがらない状態になっていました。

誰か絵を描きたい人はいますか?

とたずねられ、興味のある人たちが手を挙げます。

そして希望者全員でじゃんけんチャンピオンです。

いったい誰が勝ち残るのか?

私は心臓がドキドキしていました。

一回でもいいから勝ちたいなぁ!

できれば最後まで、と願っていたのは言うまでもありません。

「最初はぐー、じゃんけんポン!!」

私は一発目で負けてしまいました。

「まあ、そういうことだよな。」

「懸賞やくじも当たったことなどないし、そういうのが当たる人ってのが特別にいるんだよね。」

「でも、それは自分じゃないのさ。」

「特に今日はね。」

と自分を慰めますが、首をうなだれ意気消沈。

ため息をついて座ろうとすると、マスターがこう言ったんです。

「今日はルールを変えましょう。」

一番前にいる人に

「あなたに決めてもらいます。勝った人、負けた人、どちらが残るようにしますか?」

「はい、それじゃあ、負けた人。」

えっ。

私の心臓がいきなり飛び出すかのように鼓動をはじめました。

And the rest is the history.

それからは、まるで映画でも見ているように、私は負け続け、そして絵を描く人に選ばれました。

マスターが封をしておいた封筒を開封すると、お約束どおり同じ絵が出てきました。

初めて会う私の名前と、その絵をマスターが描いた早朝の時間も記載されていました。

前述したとおり、野心がありましたのでこの件を自分の都合の良い結果に直結させました。

「きっと私の野望はかなえられる。」

「ビジネスで成功する。」

そう確信したのでした。

意気揚々と店を後にし、事ある毎に自慢話のように人に語りました。

しかし野望は叶えられることも無く、ビジネスは途中で退場という形で終わってしまいました。

あれから、二十年近く経って、最近ふと思い出すんです。

「あの時、なぜ私が選ばれたのだろう?」

私があの時選ばれたのには、もっと深い意味があったのではないか。

若かった私は学びも少なく、知恵も足りませんでしたので、その本当の意味を捉え損なっていたのは間違いありません。

今から思うと、私は自分のビジネスの成功のために、この現象を利用してしまったのかもしれません。

自分が特別に選ばれた人である、というような印象を与えるために。

恥ずかしい限りです。

反省、反省・・・・

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最近になって、不思議なのですがもう一度あの店にマスターを訪ねていく日が来るような感じがするんです。

その時に本当の意味を思い出せるのではないか。

そんな気がするんです。

真っ白で穏やかな心持で再度訪問し、自然な形で宇宙とのつながりや、自分の魂の使命を思い出せるのではないか。

うまく説明できませんが、そんな直感を受け取っているような気がするんです。

さて、今回の話題を皆さんがどのように自分に結びつけて行くか?

それはみなさんにお任せします。

何かがあなたに起きましたら、是非とも教えてくださいね。

ではでは!


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